山の中の違うハエ
2007-07-01


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ハエというとほとんど否定的な感覚で捉え、見れば叩きつぶすかアースでシュッと落とすのがふつうです。でもそういったいわゆるハエ、一般に見られる種類のハエとは違ったハエが山の中では見られます。その一つが、写真のマダラアシナガヤセバエです。

近づいても寄ってもきませんがあからさまに逃げもしませんし、人間を気にしていません。寄りつくのは腐った物とか生ものかではありません。もちろん、そういったハエもいますが、それらとは一線を画していて、見た目にも「きれい」なのです。光沢のある緑色、細身で羽も薄く細長く、模様があります。そして餌を求めて草の葉を飛び移ります。せわしなく動いてはより小さなものを捕まえるのです。「汚さ」は感じられません。

体長7mmほど、小さく細く軽やかな、昆虫とおぼしき行動をとるこの種は不潔さとは見かけにも実際も無縁と思えます。まだ詳しく長くは観察していませんが、思いこみや先入観で見たり見過ごしたりすると間違った理解をしてしまいます。そのひとつの例として、注目してみるのも大切です。人間の社会もなお、同じことなのです。
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